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                                       「かぐや」から地球  ← クリック 泣けてきます


無限の暗闇の空間に青白く光った小さな球体がぽっかりと浮かびながら時速11万km弱で太陽の周囲をまわっている
その表面には 90億のミクロの物体がへばりつき うごめいている その物体は地表で起きているけし粒のような取るにたらない
ちっぽけな事柄にとらわれて右往左往 わずか八十年という短い命を終え消滅する

戦争 テロ 大地震 大津波 大量虐殺 飢餓 地球上にどのような大惨事が起きても いつものように風は吹き 雲は流れる

人が亡くなる 人が生まれる いつものように電車は時刻通り動き 店はオープンし 工事現場からは喧騒音が聞こえ
いつものように時間が過ぎ去っていく
永遠の時の流れから見れば 一人の人間にとっての重大事 喜び 悲しみは塵のようなものであり
人間は右往左往している虫と変わらないちっぽけな存在である

動物が死ぬ 放置され 腐敗し やがて風化し 土に還る
人間が死ぬ 焼かれ 埋められ ときによっては放置され 腐敗し やがて風化し 土に還る
「人という種」は何も特別なものではない 他の動物と同じである


千古不易  会者定離 ・ 生者必滅 ・ 弱肉強食 ・ 優勝劣敗

もし神を信じるとしたら 一番大きな神は宇宙全体を支えているもの 支えてくれているものが神だと思う

何の本だったか忘れたが 昔読んだ本で強烈に印象に残っている言葉がある
「自分の体とは無関係に発達した武器を持つ動物がいる この動物はこの武器の使い方をまるで知らないし
武器相応の強力な抑制力も持ち合わせていない いうまでもなくこの動物とは人間である」

地球の大きさは変わらない なのに20世紀以降地球上の人口は雪ダルマ式に増え 16億から90億に
現代文明は人類史上空前の暴飲暴食文明 全地球の主となった人類の欲望は限りなく肥大化
科学技術 進歩 効率 便利さ 合理性 経済性 消費 物質を追い続けている
この間 膨大な数の動植物が絶滅 減少に追いやられた
絶滅 減少に追いやられた動植物は言う 「わたしたちが人間に何をしたというのだ 」

人間とは自分で自分の首を絞める動物でもある
自分達で暖めておいて地球温暖化だと叫ぶ 自分達で汚しておいて環境破壊 自然破壊だと叫ぶ
戦争はダメだと分かっていながら戦争する

人類の安全を脅かすものは人類そのものである

人類は自然の一部である 地球の大きさは変わらないのに現代文明はとっくに地球のサイズを超えてしまっている

「人という種」は自分自身の体重身長を超えた人工物をつくってしまった、
翼がないのに宇宙まで飛べるようになり 
2本の足しかないのに音速以上で走れるようになり 
たった1発で数十万人殺せるようになった

悲惨な状態の国に行ったときに言われた 「お前たちはいいよ またすぐ暖かい国に帰れるんだから」 (フィクション)

~ 歴史学者 ユヴァル ・ノ ア ・ハラリ ~
サピエンスはどれだけ努力しようと どれだけ達成しようと 生物学的に定められた限界を突破できないというのが
これまで暗黙の了解だっ だが21世紀の幕が開いた今 これはもはや真実ではない ホモサピエンスはそうした限界を超えつつある
ホモサピエンスは 「自然選択の法則」 を打ち破り始めており 「知的設計の法則」 をその後釜に据えようとしている
過去40億年近くにわたって 地球上の生物は一つ残らず自然選択の体制 法則 影響下で進化してきた
だが今日それとはまったく異なる形 知的設計の法則(生物工学 サイボーグ工学 非有機的生命工学)で変えられようとしている
私たちが真剣に受け止めなければならないのは 歴史の次の段階にはテクノロジーや組織の変化だけではなく
人間の意識とアイデンティティの根本的変化も含まれるという考えだ そしてそれらの変化は本当に根源的なものとなりうるので
「人類」という言葉そのものが妥当性を問われる それまでにあとどれだけ時間が残っているのか 
私たちの行きつく先は生態学的大惨事なのか それともテクノロジーの楽園なのか 

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努力で素質 才能は超えられない

世俗の外側で
何日何曜日の外側で
時間も労働も貨幣で換算される外側で
常に価格が付けられ利益で評価される外側で
全てを経済効率から考える思考の外側で
腹の底から噴き出してくるもののみ制作すればいい

~ 高名な芸術家たちの言葉 ~
役に立たないのが純粋の芸術で食べられなくてもやっていく そこまで度胸を決めて役に立たないところに根本を置き制作していく
芸術は商品として取り扱われる場合はあっても それは根本精神において商品として制作したものではない
芸術が商品でない以上 当然のこととして作家の生活は確保 保障されていないこととなる
お金の面で不安を持つならば芸術はやめて他に転業するしかない

芸術は無償なり 芸術は本来無償の行為なり

芸術とは 絵画 音楽他 そんな職業の一形態ではない 人間の精神 肉体 全存在を賭けて燃焼する そのあり方をいうのだ
だから信仰でもいい 愛と呼んでもいい このように生きる根源のあり方を芸術という言葉で括る 

~ 塩谷陽子著書 「ニューヨーク」 より ~
同じ学歴を持つ者同士で 芸術家と非芸術家を比較すると 芸術家に顕著な五つの傾向を見ることができる
①  芸術家は非芸術家に比べて 自己鍛錬(自己教育)の為により多くの時間と可処分所得を費やしている
②      〃             失業率が高いこと
③      〃             その失業時間がはるかに長いこと
④      〃             一生涯の中でその者の専門分野に就業している時間(絵描きなら絵描きとして過ごす時間)
                      がはるかに短いこと 
⑤      〃             その者の専門分野からの収入がはるかに少ないこと
この5つの傾向を診れば いったいぜんたい何でこんな条件の稼業をあえてやっている人間がいるのだろうと誰でもふしぎに思うであろう 
この文章が示しているのは 芸術家というのは 勉学なり投資なり創意工夫なりを「金銭」や「安定した生活」というものに置き換えることで
バランスさせようとしないという事実である
なぜバランスさせようとしないのかと首をかしげてみると 以前 Exit Art / The First Worldという非営利ギャラリーのディレクター
ジャネット・イングバーマンさんが こんな事をいっていたのを思い出す
「優れた芸術家というのは 今現在の我々が知っている価値観 美醜とか善悪とか金銭とかの様々の既成のものから脱して
ひたすら未知の美 未体験の価値観をつくり出そうとしている人間なのです」



 

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